銀魂という世界

本日は記念すべき我々の副団長、阿伏兎さんの誕生日。このめでたい日に、1つ目の投稿を捧げます。

このまえの夏、突然、銀魂に出会った。年齢で言うと阿伏兎さんやザキに近い私は、正確にいうと中高校生の頃に銀魂という作品には出会っているのだが、当時はまだタイミングではなかったのか、ジャンプの中でも別の作品はアニメや漫画で触れていたが、なぜか、銀魂の内容は詳しく知らないまま過ごしていた。

時が流れ大人になり、どうにかこうにか生きてきて、社会の中でそれなりにやっていけるかもという感覚と、積み重ねた疲れ的なものも滲む年齢になった頃。銀魂チャンネルで公開されていた第一話を何気なく見てから、転がるようにこの作品にはまってしまったのである。

なんて優しく、厳しく、ありのままで、どうしようもない世界が描かれているんだろう。アニメの主要エピソードをみる間、登場人物たちと一緒に泣いたり笑ったりしながら悪あがきし、励まし合い、結局人間はどんなときだって「背筋伸ばして生きてく」だけなんだということを噛み締めた。

とんでもなく魅力的な主人公、銀さんと万事屋に加え、アニメのクオリティの高さもここまで世界に入り込めた大きな要因だと思う。毎回、決して手を抜かず愛を持って作られていることが伝わってきたし、戦闘シーンの作画やカット、速さや見せ方がバトルアニメでは群を抜いて見やすく、美しく、音楽の力も加わり演出力がすごい。さらに名曲「しかない」OPとEDの楽しみまであるときたら。マラソンするしかないでしょう。

「戦後」の江戸の天人支配=植民地化した世界という設定、ヒロインにあたる神楽が天人であること、清濁併せ呑むかぶき町という町。侍とは、警察とは、正義とは、悪とは、武士道とは、何かを守るとは。たくさんのキーワードから語れるこの作品のなかで銀さんたちの住む世界は、歴史のなかでみたら、とても荒れている時代なのだろう。

でもそんな中でも彼らの日常は流れる。そして、そんなどうしようもない日常の中から大切なものを拾い上げ、いつのまにか大きくなったそれを抱えて、強くなった彼らは、終章においても何も変わらない世界の中でも、確かに変わっている=前に進んでいることがわかる。

結局世界の見え方、感じ方を決めるのは自分自身なんだと、そして、あらゆる意味で「自分」と戦い続けることこそが侍なんだと、全ての登場人物が教えてくれる。

登場人物の大半が大人であるという、珍しい少年漫画だが、だからこそ、年齢を重ねて出会えたことに感謝しかない。作中の大人たち同様、新八や夜兎兄妹、そよ姫、信女さん、清太、若いみんなから私も大切なことをたくさん学んだ。

同時にその背中を追いたい魅力的な大人たちがたくさんいるのもこの作品の素晴らしいところ。作品の要になってると言ってもいいお登勢さんは、世界で一番いい女(⁠当社比)だし、次郎長、星海坊主、松平のとっつぁん、ダンディでちょっと抜けてて憎めない、いい男たちもたくさんいる。

コラボイヤホンの内訳を見ると、どうやら阿伏兎さんもこのイケオジ枠に入っているようで、大変嬉しく思っています。キャラクターはみんな大好きだけれど、吉原炎上篇で新八と神楽を蹴り飛ばし、ひとり闇の底に消えていった阿伏兎さんに惚れてしまったのである。そんなわけで、ギリギリ間に合いました、副団長お誕生日おめでとう!

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